林林と絵本

モチモチの木

作:斉藤隆介   絵:滝平二郎

闇の中を弱虫の豆太が走る

暗闇が怖い豆太は泣きながら走る

暗闇より怖いもの、それは

”大好きなじいさまが死んでしまうこと”

豆太は走る。

そのとき、 モチモチの木にひがついた。

勇気のあるたった一人の子どもだけが見れる

山の神さまのおまつりだ。

 

 

滝平二郎  「モチモチの木」

 

 

滝平二郎  「モチモチの木」

 

出版社:岩崎書店   初版:1971年11月   参考価格:1,470円

セロ弾きのゴーシュ

作:宮沢賢治   絵:赤羽末吉

1日目の夜。大きな三毛猫がやってきて言いました。

「シューマンのトロメライを弾いてごらんなさい」

セロの下手くそなゴーシュは、足ぶみをして怒りました。

2日目。3日目。真夜中になると、

ゴーシュのところへ奇妙な客がやってきます。

そして演奏会の夜。

セロの下手くそだったゴーシュは

舞台の真ん中で拍手につつまれていました。

 

 

宮沢賢治  「セロ弾きのゴーシュ」

 

 

宮沢賢治  「セロ弾きのゴーシュ」

 

出版社:偕成社   参考価格:2,100円

泣いた赤おに

作:浜田広介   絵:梶山俊夫

二人のやさしいオニがいました。

一人のオニが言いました。

「一つのことをやり遂げるためには、

どこかで痛い思いをしなくちゃならないのさ」

二人は力を合わせて、一つのことをやり遂げました。

そして望みが一つ叶ったとき、一人のやさしいオニは

もう一人のやさしいオニを思って

涙を流して泣きました。

 

 

浜田広介  「泣いた赤おに」

 

 

浜田広介  「泣いた赤おに」

出版社:偕成社   参考価格:2,100円

ちいさなヘーヴェルマン

作:テオドーア・シュトルム   絵:リスベート・ツヴェルガー

月夜の晩に 町を走るベッドを見かけたら

それは小さなヘーヴェルマン

森をぬけて 夜の空へのぼるベッドを見かけたら

それも小さなヘーヴェルマン

明け方に、ベッドが海のまんなかに落っこちた

いたずらもののヘーヴェルマン

やさしいお月さま困らせた

 

 

リスベート・ツヴェルガー  「ちいさなヘーヴェルマン」

 

 

リスベート・ツヴェルガー  「ちいさなヘーヴェルマン」

出版社:太平社   参考価格:1,575円

わたしのメリーゴーランド

作:ブライアン・ワイルドスミス   

雪の結晶、時のつばさ、カンガルー

くるくる回るメリーゴーランド。

重い病気を治してくれたのは

みんなのあたたかい心と

夢のメリーゴーランドでした。

時をこえ空をこえて

きらきら美しいメリーゴーランドが回ります。

 

 

ブライアン・ワイルドスミス  「わたしのメリーゴーランド」

 

 

ブライアン・ワイルドスミス  「わたしのメリーゴーランド」

出版社:太平社   参考価格:2,039円

 
イベントなし