闇の中を弱虫の豆太が走る

暗闇が怖い豆太は泣きながら走る

暗闇より怖いもの、それは

”大好きなじいさまが死んでしまうこと”

豆太は走る。

そのとき、 モチモチの木にひがついた。

勇気のあるたった一人の子どもだけが見れる

山の神さまのおまつりだ。

 

 

滝平二郎  「モチモチの木」

 

 

滝平二郎  「モチモチの木」