キンダーブック 林林

ぼくはヒョウ。どこから見ても正真正銘のヒョウ。

ただヒゲがない。

でも、そんなことちっとも気にしない。

だってヒゲがなくてもぼくはぼく

ヒゲがなくてもヒョウはヒョウだもの。

５０年前の私家版復刻です。

可愛くて愛がたっぷり

しあわせのちょうちょむすびで

しあわせがじんわりじんわり。

もしも傘がジャングルに落ちていたら・・・

もしもそれをおサルさんが見つけたら・・・

赤い傘の運命やいかに!?

１本の傘からふくらむ楽しいおはなし。

ジャングルから大海原へ

赤い傘はふうわり風に乗って旅をします。

新月に下弦に上弦

三日月　十五夜そして満月と

月には不思議な引力があって

ついつい盗んでみたくなるのです。

ロマンチックになるのです。

和田さんのロマンチックな月の絵本

黒い背景にソワソワしました。

男は、ヴァイオリンを弾く

アパートの片隅で

観客は窓の向こう

一人の少年と街の住人

ヴァイオリンは街の人たちを

街の人たちは男の心を

それぞれ癒してゆきます

そして、男は窓を開け放ちました

季節が巡る　時代が巡る　命が巡る

家は静かに見守ります

喜び悲しみ戦争と平和と

家は黙って立ち会います

受け継いで受け渡してゆく営み

強く生きる人々の姿を

家は静かに見守ります