月夜にぼうっと浮かぶ黒いかげは

鉄道の横に整列したでんしんばしら。

一晩中休むことなく働くでんしんばしらが

ドッテテ、ドッテテ、と歩き出して

幻想的な夜が始まります

 

 

宮沢賢治  「月夜のでんしんばしら」