これは、チュウリップが見せた真昼の幻想

小さな白いチュウリップから光が湧いて

人も山も空も

チュウリップの光の酒にゆらゆら酔って

春という魔法にかかってしまいました

 

 

宮沢賢治  「チュウリップの幻術」