リーネケ。

それは少女のほんとうの名前ではありません。

ユダヤ人であることを隠すため、

ナチスから逃れるため、つけられた名前でした。

父は高名な学者で地下抵抗運動の一員。

手紙の交換は命がけです。

戦争がおわって、焼却したはずの手紙が

土の中から出てきました。

善き人が命がけで守ってくれたのです。

未来の見えない苦境の中で書いた手紙

そこには、必死で生きのびようとする

人間の強さがありました。

 

 

「父さんの手紙はぜんぶおぼえた」

 

 

「父さんの手紙はぜんぶおぼえた」